2013年06月20日

墨の基礎知識

墨の起源は、秦の時代にあるとされています。

その当時は天然の石(黒鉛)を使っていたようで、
次第に煙の煤を小さく固めたものが使われるようになったようです。

墨の起源
(秦の墓から出土した最古の石硯、磨石)

ーーーー薄い墨色の「松煙墨」について

今のように硯で磨いて使う固形墨はすでに後漢時代から登場しました。

この頃の墨は「松煙」が原料となり、
墨の職人が育ち、質の良い松の豊富な安微省で移り住んだことから、
「微墨」の呼称が生まれるようになります。


「松煙墨」は現在でも使われていますが、
炭素の粒子が大きく、柔らかな色合いに特徴があり、枯れてくると青みが強くなります。

あまり採れない貴重な墨のため、その分、値段も高くなります。

純粋な松で作られたものは希少のため、
現在、手に入る中国製の「松煙墨」など注意が必要です。

天然ものはきわめて貴重品のため、
代用として原料に鉱物、ならまだしも、一部タイヤの燃えかすなどの
物質から作っているのが(案外「松煙墨」らしい色が出るらしい・・・・)
安く市場で出回っているようです。



ーーー濃い墨色の「油煙墨」について

南宋の時代には「油煙墨」が登場します。

こちらの原料は菜種油、ごま油、大豆油などで、
それらの植物性油を土器に入れて、採煙して製造されます。

特徴としては、粒子が細かく、墨色が濃く、どちらかというと赤茶色です。


ーーー日本の墨「和墨」

日本での産地は奈良と鈴鹿が有名です。

中国製の墨よりも、品質が高く安定しているため、
日本の墨のほうが評価が高く、使われているようですが、
作品用としては、中国の古墨が珍重されています。




posted by エリカ at 12:26 | Comment(0) | 書道・水墨画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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